■トイズワークス ゼオラ・シュバイツァー

以前から疑問だったトイズワークスのスーパーロボット大戦シリーズ。
はっきり言って、決して良い出来ではない。
どころか、これを見るたびに「やっぱりメカモデラーはメカモデラーでしかないんだなぁ…」と思ってしまう。
なんたってこれの原型師というのが、モデルグラフィックスでおなじみの若島あさひ…じゃなくて、東海村原八氏なのだから。

原八氏は言うまでもなくメカモデラーである。
若島あさひという偽名でスケールモデルも作ったりするが、基本的にはメカの人。
メカモデラーとしての実力はかなりのもので、業界屈指だと思っているし、好きなモデラーでもある。
しかし、何を思ったか最近はフィギュアなんかを作り始めている。
フィギュア師としての彼は最低だ。
今すぐにでも止めるべきだと思っている。

そもそもメカモデラーというのは、メカが上手いからメカモデラーな訳だろう。
逆に言えば、フィギュアが下手だからメカモデラーなんかをやっているわけで、メカもフィギュアも上手いモデラーなんていうのは存在したためしがない。
というか、メカとフィギュアの両立なんてできるわけがない。
あちらを立てればこちらが立たない、というのは才能も同じだからね。
メカが上手いかわりにフィギュアは下手というのが世の常というものだ。
たまに「メカが上手い人はフィギュアも上手い」という間違った論調を目にすることがあるが、そう考えるのは頭が悪いと思う。
メカもフィギュアも上手い大天才なんて、いるわけないだろう。
その「上手い」という基準がどれほどのものかにもよるけどね。

なんだか最近のブームのせいで、メカモデラーもフィギュアを作ることが多くなってきたような気がする。
でもそれは私に言わせれば「俺にもフィギュアって作れるかも?」って勘違いしているだけの人。
メカモデラーにフィギュアなんて作れるわけがありません。
逆にフィギュア師がメカを作れるわけもないし、要するに天は二物を与えないってことだよ。
その認識をしっかりしておかないと、メカもフィギュアも一応は作れるけど中途半端なだけの人になっちゃうんじゃないの?

参照リンク
http://web.archive.org/web/20060207041538/http://www.amiami.com/shop/ProductInfo/product_id/53300
posted at 14:38 | フィギュア